前回CPU選定を行いましてCore i5-9600K,もしくはCore i5-9600KFのどちらかというところまで絞り込みました。今回はマザーボードを選定していきます。
目標スペックについておさらいです。↓
目標 | FF15ベンチマークスコア:快適(6000~8999) | 備考 |
OS | Windows10 Home 64bit | |
CPU | 3.4GHz以上 | |
グラフィック ボード | GTX 1660 Super,GTX 1660 Ti,GTX 2060 | 確実に60fps出したいのでGTX 1660 SUPER以上は欲しい |
メモリ | 16GB(PC4-21300) | 8GB×2枚 |
ストレージ | 256GB~512GB | M.2もしくはSATA SSD |
電源 | 550~650W(80PLUS Bronze以上) | |
目標価格 | 12万円以下 |
Contents
マザーボード選定に関する仕様
マザーボードを選定するためには以下の5項目を決めることである程度絞り込むことができます。
- CPUソケット
- チップセット
- サイズ
- VRMフェーズ
- 価格
CPUソケット
使用するCPUが決まったらマザーボードに取り付ける際のソケットを確認しましょう。Core i5-9600K,9600KFはどちらもLGA1151というソケットなのでこのソケットが適用できるマザーボードを選びます。
チップセット
チップセットなんじゃそりゃって感じですよね。チップセットはCPUと繋がって外部のインターフェースとの橋渡し役となるものです。よくCPUが人間でいう脳の役割としたら,チップセットは心臓の役割と言えます。
チップセットにもいろいろ種類があります。2020年7月現在だとオーバークロックに対応したZ390,Z390よりも機能を絞ったH370,安価なB365などがあります。数字が大きいほど最新世代のCPUに対応しています。
チップ セット | 対応世代 | 特徴 |
Z390 | 第9世代 Intel Processor(Coffee Lake Refresh) 第8世代 Intel Processor(Coffee Lake) | オーバークロックサポート 無線LAN MAC搭載 |
H370 | 第9世代 Intel Processor(Coffee Lake Refresh) 第8世代 Intel Processor(Coffee Lake) | オーバークロック非対応 無線LAN MAC搭載 |
B365 | 第9世代 Intel Processor(Coffee Lake Refresh) 第8世代 Intel Processor(Coffee Lake) | オーバークロック非対応 USB3.1(Gen2)非対応 安価 |
※オーバークロック・・・ユーザ側の設定により,ターボブースト時のクロック周波数をカタログ値よりも高めて使用すること。CPUの発熱が大きくなり,寿命にも影響する。玄人向きの設定。
オーバークロックするのであれば,Z390シリーズで,オーバークロックしない場合はH370かB365を選べばいいと思います。またB365のUSB3.1(Gen2)非対応とありますが,製品によってはコントローラが搭載されて対応しているものもあります。マザーボードはソケットとシリーズ,あと最低限使いたいインターフェースが搭載されているかを確認すれば大きな間違いはないと思います。
■確認しておきたいインターフェース
など |
サイズ
サイズは大きく3つ種類があります。ATX,micro-ATX,Mini-ITXの3種類です。ATXがもっとも大きく通常ハイタワーもしくはミドルタワーのケースはこのタイプのサイズを搭載することになります。次いでmicro-ATXが大きく,一番小さいサイズがMini-ITXとなります。
■マザーボードサイズ
|
ちなみに今回自分が作ろうとしている自作PCのケースは10年前に初めて作った自作PCのケースを流用してまして。機種はAntecのSOLOという当時静音ケースとして有名だったものを使用します。この場合サイズはATXとなります。みなさんケースについては人それぞれ好みがあると思うので,自分が使用するケースに合わせてサイズを選んでください。
現在人気のモデルはこちらです。↓
VRMフェーズ
VRMフェーズって何という方多いと思います。自分も10年前に自作したときは聞かなかったワードです。簡単に説明します。VRMフェーズとはVoltage Regulator Moduleの略で電源ユニット(外部の交流100Vを電源でPC内で使用できる直流電源に換える)から供給されたDC電源をCPUに安定供給させるための回路のことを言います。CPUを駆動するためにいくつもの電圧が使用されておりまして,それをゲームとかやってると処理に応じて電流値が変化するんですけどその変化に対して安定的に電圧を供給することができるというものです。(間違ってたら誰か教えてください)
■VRMフェーズの効果
|
よくVRMフェーズ数という風に何かを数えている表記をよく見かけます。それを説明するためにまずVRMフェーズを構成する部品知っておきましょう。VRMフェーズは,PWMコントローラ,MOSFET,コイル,ドライバIC,コンデンサといった回路部品で成り立っています。その中のコイルの数を数えてVRMフェーズ数と表現しているようです。
詳しい回路の説明については他のサイトに任せます。自分もそこまで詳しくないので。ただ細かいこと言い出すと,メーカーによってこのVRMフェーズに使用されている部品が日本製で信頼性や耐久面で安定性が増すとかあるようです。選定の際はよくレビューや口コミを見ておいた方が良いでしょう。
価格
価格は安くても問題ないという話も聞きますので,普通に1万円以下のものもありますし,高くても2万円くらいまでならだしてもいいかなと個人的には思ってます。今回は予算2万円以下としてハイスペックなものから安価でパフォーマンスの良いものを自分なりに選んでみました。
■マザーボード選定(価格は2020年7月の最安値)
|
この仕様も差別化ポイント!
長々と書いてきましたが,もう少しだけお付き合いください。それでも決めかねている人もいると思うので,そういう人は以下の仕様を見てはどうでしょうか。
- メモリ最大容量・・・・よっぽど特殊な用途でない限り64~128GBで十分
- SATA・・・・・・・・6~8本くらいで足りるでしょう。
- 拡張スロット・・・・PCI Expressx16 2個搭載できればよし
- M.2ソケット・・・・2個あれば十分
- M.2ヒートシンク・・あると嬉しい
※M.2:ストレージのインターフェース(OSのインストール先をSSDをこのタイプに換えると爆速で起動します)
マザーボード選定まとめ
以上の観点から今回自分が選んだマザーボードはB365 Phantom Gaming 4(ASRock)にしました。選定理由としては,安価にもかかわらず,本来B365シリーズには非搭載のUSB3.1(Gen2)が使えること,そしてVRMフェーズ数も8個と申し分ない。また,M.2ヒートシンクが付いていること。意外とヒートシンクついている機種少ないんですよね。さらにゲーミング向けだからVRMフェーズのコンデンサが日本製なので信頼性抜群だとか。
あまりお金をかけるところでもないので,こちらにしました。
皆さんの参考になれば幸いです。
■マザーボード選定結果
|
コメント