1532年にマキャヴェッリ(マキャベリ)が書いた『君主論』という少し古い書籍からリーダーのあり方,リーダーの仕事,役割について学んだので、リーダーになりたいそこのあなた、これからリーダー担当することになった方は是非目を通しておいてほしい。
まずは君主論を要約すると以下の通り。
イタリアのフィレンツェ共和国の官僚マキャヴェッリが母国フィレンツェのために様々な君主を見て感じたことから君主(リーダー)とはどうあるべきかをまとめたもの。 今でも普遍の真理なので自分がリーダーをする時には心得ておきたいことがたくさん書かれている。 |
Contents
リーダーは人に慕われるより恐れられることを選ぶべき
マキャヴェッリが提唱する君主のあり方
・リーダーが組織を守る方法はリーダー本人が人から恐れられる存在になり人から恨まれない人間になる事
・リーダーは人の名誉や財産を奪うことや部下の婦女子や人の手段を奪うことは避けなくてはならない
・リーダーには正義と力が求められる
∟部下たちを守らない者に忠誠を誓いはしないということ
・敵に対しては火のような苛烈さを極め、仲間や自分に対して厳格であり、さらには味方に正しさと秩序と安らぎを与える者が組織の守護者たる者
・人からの軽蔑を避ける
∟人に判断力の欠けるところを見せてはいけない∟人の意見に翻弄されてはならない∟人の軽蔑を避けるために日々己を磨く∟優秀な部下をもつ
・自分を支えてくれる人間の選定に気をつける
リーダーの種類は3通りある
- 自分では考え決断できることができる頭のリーダー
- 自分では考えることができないが人の意見を採用して物事を決断できる頭のリーダー
- 自分では考えきれず人の意見も採用できない頭のリーダー
リーダーが心得るべき10カ条
リーダーは良い意見を出せる優秀な人材を確保し、その人物から真実のみを語らせるようにして、それぞれの意見を真摯に受け止め自分の考えを導き出さなければならない
〜その②〜
最終的に良いアイデアかを決めるのはリーダーの仕事であり、リーダーには人の意見を聞く英明さが必要である
〜その③〜
信頼ある部下のために人々が安心して働ける環境づくりをしなければならない
〜その④〜
組織のために力になる者には優遇し褒め称え、力にならないものにも自分が必要であることを態度で示し、小出しに恩賞を与えリーダーの存在のありがたみを分からせなければならない
〜その⑤〜
メンバーそれぞれ適材適所の仕事を与えて働かせるのがリーダーの勤めで、使いこなしにくい人間がいても使いこなす力量が求められる
〜その⑥〜
部下や組織を引っ張っていく者であり重大な責務を負う者でなければならない
〜その⑦〜
目先のことに拘ると失敗する可能性があるので、過去の失敗から学び失敗の可能性を極力下げるよう努力する必要がある
〜その⑧〜
さらなる高みを目指し己に大きな夢を掲げ、部下たちに夢を与え希望ある未来へ人々を導く者でなければならない
〜その⑨〜
∟リーダーたるもの率先して泥臭く取り組む必要がある
〜その⑩〜
最後に
リーダーには人を見る観察力や意見に耳を傾ける柔軟性など細部に気を使える素養に加えて、時には大胆にアクションを起こす勇気も必要である。
もしリーダーになりたい、リーダーを任されたという人はこの中の全てができないにしても、何か心に響くフレーズを心に留めてリーダーを務めていただければと思う。
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