『はじめての課長の教科書』を読みました。
この本は田端大学で課題図書になってたようで、個人的にも気になってたし、Kindleで1000円以下で買えたのでさっそく買って読んでみました。
Contents
課長は管理職の中でも最下位のポジション
課長の仕事というと以下のようなものが挙げられるかと思います。
- 予算管理
- 人事査定
- 部下の業務管理
それまで現場で活躍していたのと全く異なる仕事が割り振られることになります。
予算管理する権限を持つということは、経営者と話ができるようになるということでもあるし、部下の業務を管理して査定まで行うということは、部下のモチベーションや業績にもかなり影響を与える立場になるということです。
また転職市場においても課長として予算管理した経験や予算会議、人事査定した経験があるかどうかなど、ポイントになるみたいです。
狭き門を乗り越えてなったはいいが、色々とやることがあるようです。
課長は翻訳家であり、メンタルケア係
課長の仕事はまさに中間管理職というだけあって、経営者の考えるビジョンが部長に降りてきて、その部長の方針を部下に対して具体的に説明するといった翻訳家のような立場になります。
そのためには、経営者のビジョンや部長方針の意図を汲み取る必要があります。
逆に部下の業務における結果を部長に対してよりわかりやすく説明することも必要になります。
また、部長から各課に仕事が割り振られると課長はその仕事を部下の適性を見極めつつ部下に割り振らなければなりません。
部長が課長に仕事を振るのと、課長が部下に仕事を振るのには大きな違いがあります。
部長が課長に仕事を振る場合は、優秀な数人の課長に仕事を振るため、ある程度は任せっきりでも構わないということ。
しかし、課長の場合は部下は多くて20人弱くらいいて、かつ若手からベテランまで能力も様々であるということ。
故に部長に比べて、仕事の割り振りに神経を使います。
部下の中には、モチベーションが下がる人、メンタル的に弱くなる人、不満を言う人、様々なタイプの人間がいます。
そんなタイプの異なる部下たちをまとめていくには、部下一人一人に興味を持ち、熟知する相当な気配りが必要になります。
課長に必要なスキル
課長として必要なスキルについてもまとめられています。
個人的に大事だと思うところをピックアップすると、
- 部下の失敗をそのまま上の人に報告しない
- 現場を動き回り、直感的に情報を集める
- 部下が仕事に楽しく没頭できるように配慮する
を参考にしたいなと思いました。
まずは部下の失敗をそのまま上の人に報告すると、部下は課長に悪い情報を報告しなくなってしまいます。
部下がためらうことなく課長に報告できるように安心させてあげたいですね。
自分が任せたんだから、自分が責任をとるから思い切ってやれ!って言いたいですね。
逆の立場ならそう言って欲しいです。
また、デスクに座りっぱなしではなく、現場に行って現場の部下の状況を肌で感じながら進捗を確認していきたいですね。
そうすることで、部下も『自分のことを見てくれている』と思うのではないでしょうか。
あんまり干渉して欲しくない部下もいると思うのでそこは見極める必要がありますけどね。
課長の立場って難しい!
あとは部下が楽しくモチベ高く仕事に取り組めるように、目的と価値を明確にする。部下が仕事をコントロールでき、適切な難易度で、邪魔が入らず、成功基準を明確にしてあげたいと思います。
最後に
端的に課長って大変やなーと読んで思いました。
まだ課長ではなく、これからなる可能性のある人は今から理想の課長像を考えておくのもいいかもしれません。
仕事は任せて、自由に取り組ませるがもし何か問題が起きた時は部下に寄り添って一緒に解決する。
成果は部下のおかげ、失敗は自分の責任というような考えになれる課長を目指したいですね。
上の人も意識しつつ、部下も気にしておかなければならない難しい立場ですね。
自分のメンタルも相当鍛えてないと課長という立場がつらくなりそうな気もします。
マネジメントスキルに加えてメンタルコントロールするスキルも必要かもしれません。
今から準備しておきましょう!
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