サッカー日本代表監督,森保一(もりやす はじめ)氏の就任に思うこと。

スポーツ

本日,サッカー日本代表の新たな監督として森保一(もりやす はじめ)氏が就任しました。

このニュースに対しての完全なる持論を書きたいと思います。

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森保監督って誰?

森保監督は選手時代サンフレッチェ広島でプレーしてまして,代表時代にはドーハの悲劇も経験されているようです。

監督になってからは,サンフレッチェ広島の監督として2連覇を含む3回の年間王者に輝いた実績の持ち主です。

2017年からはオリンピック代表として指導にあたり,先日開催されたロシアワールドカップでもコーチとして帯同していました。

実績としては申し分ないですね。

A代表とオリンピック代表を兼任なんてできるのか

そんな森保監督,A代表とオリンピック代表監督を兼任するというんです。

A代表とオリンピック代表何が違うの?という妻からの質問があったので。こう答えておきました。

◆A代表

年齢制限なし,日本人の中でサッカーがうまい選手たちが集まったチーム。若手からおじさんまで幅広く選出。

◆オリンピック代表

U-23(23歳以下)でサッカーがうまい選手たちが集まったチーム。若手主体。

簡単に説明すると上のようなところでしょう。

で今までにこのA代表とオリンピック代表を率いた経験のある方はいるのかというと,います。2002年日韓ワールドカップで監督を務めたフィリップ・トルシエ氏です。当時は日韓共催だったため,日本チームはアジア最終予選を免除されていました。そのため,A代表の試合数が少ないため,業務負荷が小さいかったのでしょう,どちらもトルシエ氏が率いていました。

兼務のメリットは?

①若手世代から育成できる

23歳以下が中心のため,たとえばオリンピックの2年後に開催されるワールドカップを見据えてメンバーを選んだり,育成することができると考えます。

②チームの戦術を選手に幅広く浸透させることができる

①で書いたことにもつながりますが,かつてのトルシエ氏は得意の戦術”フラット・スリー”というディフェンダー3人の連携によって積極的にオフサイドトラップを仕掛ける戦術をオリンピック世代とA代表それぞれに浸透させました。

なので,森保監督が考えている戦術を若手からA代表のベテランまで幅広く伝えることができることはメリットだと考えます。

兼務のデメリットは?

両方を兼務することのデメリットとしては,会見でも言われていましたが日程的に視察ができなかったり,どちらかの代表に注力する期間が発生してしまうため中途半端になるという懸念があります。

うまく兼務するためには(持論)

うまく兼務するためにはどうすればいいのか。細かい協会の事情ややり方等はあると思いますが,ひとつの考えとして提唱するのは,

オリンピック代表を主軸とする!

私のサッカー日本代表に対する思いを以下に挙げます。

①世代交代は必須の課題

②日本のサッカーを確立させる

③8年後を目指す(4年後の大会は確認作業)

①について

本田,長友,岡崎,香川などの今までの主戦力の年齢を考えると4年後に向けた新戦力の発掘は必須でしょう。ワールドカップの優勝国フランスのポール・ポグバ(25歳),エンゴロ・カンテ(27歳),ラファエル・ヴァラン(25歳)が活躍したのを見てもわかるように強いチームは大体24~27歳の世代が引っ張っています。

なので,次世代のスター候補を早く見つけて育成させることが必要になってきます。

②について

兼務のメリットは監督の戦術を浸透させることにあると書きました。若い世代から監督の要求に応えられるよう練習を積むことで,日本が目指すサッカーによりいっそう近づけるのではないでしょうか。

③について

4年後を捨てろとは言いませんが,日本サッカーの熟成に8年間かけてもいいのではと考えています。ベスト8の壁,ぜひ次の大会で突破してほしいですがメキシコですら7年連続でベスト8の壁を突破できてないようなので,現実問題そうやすやすと突破できるものでもなさそうです。

今のサッカー日本代表に必要なものとは

ずばり全員サッカー!

サッカー協会の言葉を借りると”Collective(集合的な)”なサッカーですかね。

簡単に言うと,全員攻撃,全員守備です!

日本人のいいところはみんなで頑張る,みんなで協力するところにあると思います。

なので,誰かが1vs1で抜かれたら誰かがカバーする。誰かがまた追いかける。何度抜かれても何度でも追いつく。試合終盤まで走り続ける。相手が嫌がるほど走りまくる。

フィジカル全盛期時代に立ち向かうためには,1vs1ではなく,2vs1,3vs2をあらゆる局面でで作り出すしかありません。

究極は日本vsベルギーでベルギーが最後に見せた高速カウンターです。

あの攻撃のすごいところはGKのクルトワがキャッチした瞬間チーム全員がゴールまでのイメージを共有できていたこと。そしてそのイメージ通りに選手が連動して動いたことにあると思います。

そんな全員がゴールをイメージできるレベルまで森保監督に引き上げてほしいと思います。

監督に期待すること

どんどん若手を起用してほしいと思います。そして,ロシアワールドカップ経験者の経験(メンタリティ的な部分)を融合させてほしいと思います。

若手の起用でいえば17歳久保君とかレアル中井くんとか。彼らは8年度25歳です。上で述べたようにワールドカップで活躍が期待される年齢になります。

彼ら若手を積極的に起用してアジアカップ,アジア予選を戦い抜けば非常に良い経験になりますし,その経験はオリンピックに絶対活かすことができます。

自分も学生時代上の学年に混ざって試合に出ることがありました。自分よりもはるかに体格のいい先輩たちに立ち向かう経験をすることで,自分たちの年代で戦う際とてもeasyに感じることがありました。

トップレベルではそんな学年の違いなど関係ないのかもしれませんが,世界のトップレベルを経験するのとしないのではかなり選手の感覚に違いをもたらすのではないでしょうか。

ぜひ,オリンピック代表を軸に新たな若手,新たなスターを発掘し鍛え上げ4年後のカタールワールドカップ,そして8年後を目指してほしいと思います。

そしてまた,日本中を熱狂の渦に巻き込んでほしいですね。

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