オフィスの生産性を評価することはとても?かなり?難しいことです。
職場のレイアウト変更や新しい什器を導入した場合の効果をどうやって測るか,正直わかりませんよね。
従業員一人一人にGPS付けたり,社員証にチップ埋め込んどいて誰と会話しているかが分かるようにするとか
最新デバイスを活用すればできるみたいですが・・・
そんな良いデバイス使うほど予算ないですよね。
そんな中,どうやって評価するかといいますとアンケートを取りました。
OPI:オフィス・パフォーマンス・インディケータ
OPI(オフィス・パフォーマンス・インディケータ)という評価指標を見つけました。
詳細はこちら→https://www.sanko-e.co.jp/download_file/view/600/334
日本オフィス学会なるものがありまして(そんな学会があるなんて知りませんでした),その学会のオフィス生産性評価研究部会長の松岡利昌氏の記事によると満足度を測定しただけではオフィス環境の評価はできないとのこと。
ではどう評価するのか。
下図のような手法を取るようです。
OPI評価分析手法
満足度と生産性への影響度という二つの指標で散布図を作成して分析するというもの。
グラフの見方
上図のように4つの象限に分けて,プロットの偏りから効果があったのか,改善が必要かどうかを評価します。
①効果あり:満足度が高く,生産性への影響度が高い⇒大いに推し進めるべき
②重点改善:満足度が低く,生産性に影響が高い⇒生産性を下げる要因になっている。要改善
③改善検討:満足度は低いが,生産性への影響は低い⇒優先度は高くないが,改善が必要。
④現状維持:満足度が高いが,生産性への影響は低い⇒問題なし。そのままでもいい。
②の項目にプロットが多くなったものについては生産性に悪影響を与えているよ考えられるので改善対象となると言えます。
活用してみて気づいたこと
資料にあるのをそのまま用いたわけではありません。
質問項目を変えたり,評価指標を変えたりして使ってみました。
注意すべきこととしては,
満足度:3
影響度:3
のように,象限の境界部分にプロットがくるときに結局どっちなんだという結果になるので,できれば6段階評価でやった方がいいです。
5段階だと,可もなく不可もなくみたいな3という指標を選びがちなところがあります。
よかったら参考にしてみてください。